高額な薬剤が増え、医療費が増えて、抑制は必要ですが

 高額療養費の引き上げが議論されています。毎月、高額の医療費を支払っている方にとっては、厳しい問題です。日々の生活に直結する課題であるにもかかわらず、あまりに唐突に発表され、大きな反発を招いています。
 その背景には、医療費が著しく増え、それが健康保険の財政を圧迫している、という現実があります。とりわけ、高額な薬剤が増えていることから急激に医療費全体が増えてしまっています。 実際、国民医療費は10年前と比較して18%、7兆円も増えています。
 そして、これは、国民全体の健康保険料の増につながります。私のような年金生活者でも、年額38万円もの保険料を支払っています。大きな負担です。医療費全体を圧縮しない限り、この負担はさらに増え続けるため、それを少しでも抑えようというねらいです。
 大元は、子ども・子育て支援の財源を確保するための一手段として高額療養費の限度額を引き上げるというのです。それは分かります。しかし、それならば、もっと早くに案を示し、広範な議論を仰ぐべきだったと思われてなりません。

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 (グラフは、厚生労働省の資料から)

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