キリスト教VSイスラム教の対立は、新たな「東西対立構造」

 今日は、市民大学・地政学からみた世界。「超国家-宗教の衝突」がテーマでした。
 日本人は、宗教に関しては概してあまり関心がないのですが、世界の大部分は宗教が生活に根づき、特に一神教で、一つの神様を絶対視して信仰しています。実際、国際的に使われている「西暦」はキリストの誕生から始まっています。
 地球上の人口の1/3近くがキリスト教であり、イスラム教が1/4を占めている。エルサレムには、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地が集中し、共存し、また対立している。
 キリスト教のコンセプトは「愛」で、誰もが受け入れられる言葉だが、神の名による権威・権力的な性格があり、宣教と征服によって、アメリカ大陸をはじめ、先住民族を排してキリスト教の国ができてきた。ローマ帝国が国の宗教としたことから西欧を中心に広まり、さらに十字軍の遠征によって拡大した。
 イスラム教は、アラブ民族を中心に広まったが、部族間の対立をなくしていくためにも、価値観を共有できる強烈な一神教が必要だった。信者の90%は毎日5回の礼拝をしており、世界中どの国でもそれが認められている。
 キリスト教VSイスラム教の対立は、新たな「東西対立構造」といえる。アメリカでの「9.11」に象徴されるが、宗教上の対立は政治的な制御が利き難く、軍事力だけでは解決が難しい・・・。
 地面で接する国境を持たず、無宗教ともいえる日本人には、本音のところ分かりにくい課題です。

白いアジサイ.JPG
 白いアジサイ。最初は白く、少しずつ淡いピンクになっていきます。

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